チェ 28歳の革命
公開初日に観てきました。
すごくいい!
こっちは2部作のうちの前編。チェ・ゲバラがフィデル・カストロと出会って彼らと一緒にキューバに渡り、反政府軍として戦いを続け、遂にその革命戦争に勝利するその手前までのストーリー。
きっと、チェの人物像も、戦いの中で起こった出来事も、かなりリアルに表現してるんじゃないだろうか。
この映画を観て、私は、キューバで今でもチェ・ゲバラが偉大なる革命家として、人々に愛され続けている、国民の英雄であるという理由がわかったような気がする。
彼は、負傷した兵士を絶対に見殺しにせず、農村に暮らす人々の病をも、医師として全力を尽くして救い、そして一人の人間として、どんな人の命をも尊いものとして扱った。
読み書きの出来ない民には、まずその大切さを説き、勉強をさせた。
頭がとても良くて、ユーモアもある。
どうして、あそこまで“正義”に対して一生懸命になれるんだろう?こだわり続けるんだろう?
フツー、人って、偉くなったり、裕福になると、欲が出てきて私腹を肥やすようになったり、弱い人々の気持ちを忘れてしまったり、ぬるま湯になれてしまったりするけど。
チェは、そうではなかった。
彼こそ、アルゼンチンの裕福な家庭で生まれ育った、医師という世の中の光の部分にいる人間なのに。どうして影の部分にいる人の気持ちがそんなにわかるんだろう?
さらに、観てて心地よかったのは、耳に入ってくるのが完全にスペイン語だったこと。
これまでにもキューバやメキシコ、ラテンの国を舞台にした映画ってたくさんあるけど、当たり前のように、言語が英語ってことがよくあって、ガックシ[:down:]って感じだったから。
しかも、彼らのキューバ訛りもまたいいな[:ラッキー:]
さらに、革命後の国連総会に出席したシーンでは、チェと中南米の国々の代表達が、相手の国の訛りを言い合うシーンなんかあったりしておもしろい。
主演のベニチオ・デル・トロ。演技派だね~

2作目も、ますます楽しみ
2009/01/11(日) | 徒然日記 | トラックバック(0) | コメント(0)